
SCHEDULE

研究会概要

会長ご挨拶

第8回 婦人科がんバイオマーカー研究会 学術集会
会長 鈴木 直
聖マリアンナ医科大学 産科婦人科学講座 代表教授
この度、2020年2月8日(土)に、ホテルモントレ横浜(横浜市)において
第8回婦人科がんバイオマーカー研究会学術集会を開催させて頂きます。
前身のKKKS(2005年)から数えまして本会の15年目の節目の年に、このような
大変貴重な機会を賜り誠に光栄に存じます。理事長の菊池義公先生ならびに
婦人科バイオマーカー研究会の会員の皆様に衷心より御礼申し上げます。
さて、2018年3月9日に閣議決定されました第3期がん対策基本計画の第2 分野別施策には
「1.がん予防、2.がん医療の充実、3.がんとの共生」が謳われています。
2. がん医療の充実に記されている10項目の1番目には「がんゲノム医療」が
明示されており、現在一部のがん遺伝子パネル検査を用いた医療が保険診療や
先進医療で行われており、研究開発も活発に行われています。一方2019年6月には
BRCA遺伝子変異陽性 FIGO Stage III/IV期の卵巣癌を対象としたSOLO1試験の結果を受けて
PARP阻害剤であるオラパリブの効能が追加され、婦人科領域において初めて
ラボラトリーバイオマーカーならびにクリニカルバイオマーカーを有する抗がん薬の
使用が可能になりました。婦人科腫瘍領域における現状は、まさに我が国の明治維新前の黒船襲来の頃と同じ様相を呈しており、激動の時代(Precision Medicineの導入と応用)の
幕開けが到来したかと存じます。本研究会の目的は、「バイオマーカーの研究を通して
婦人科がんの早期診断、治療効果の予測、副作用予測、予後の予測、および創薬研究に
貢献すること」であります。
その研究成果は、婦人科がんの予後の改善に寄与すると共に、婦人科がんの
個別化治療へと応用されることが期待されており、現在のこの激動の時代において
婦人科バイオマーカー研究会が本領域における重要位置づけを担うことになろうかと
存じます。
重ね重ね、本研究会を聖マリアンナ医科大学産婦人科学講座において主催させて頂く
機会を頂きましたこと、深謝申し上げます。
第8回婦人科バイオマーカー研究会学術集会における活発なご発表とご議論が、我が国の
婦人科がんPrecision Medicineの前進に大きく貢献することとなりますことを
確信しております。
皆様からの多数の演題のご応募と、当日のご参加をお待ち致しております。
何卒よろしくお願い申し上げます。